気温の高い日が増えてきましたね。今夏は猛暑が予想されます。

コロナとウクライナ情勢の影響による半導体不足と原材料価格の高騰から、そもそもエアコンの生産台数が減少しており、入手しづらい状況になる可能性があります。
夏本番を迎える前に、早めの準備をオススメいたします。できれば5月~6月中にエアコンの試運転をおこない、快適に過ごせるようお客様ご自身でのご確認をお願いします。

「熱を制するものは、産業を制する」

弊社社長の口癖の一つです。

酷暑を快適に過ごすための、エアコンの技術。
石炭と蒸気機関でエネルギーを生み出した、19世紀の産業革命の技術。
ガソリンの熱エネルギーで自動車を動かす、エンジンの技術。

温暖化・脱炭素化の課題を解決し、持続可能な社会(SDGs)を目指す21世紀の技術。

『熱』を如何に制御してきたかという視点で人類の歴史を捉えると、熱は産業の発展にとって非常に重要なテーマであることに気付かされます。

この「熱」というテーマについて、協創(共創)できる人材の輪を拡げていくことが弊社の目標です。

今回の記事では、㈱新冷熱技研が目指している協創・コラボ事業によって実現した試験装置を2点、ご紹介したいと思います。

まずは1点目。
合同会社ナミレ様と㈱新冷熱技研で合作した、組立式環境試験槽『ひとりで組立できるもん』

【試験槽を組み立ててみた】一緒に協創できる人材、募集中!

↑こちらの動画(32秒~41秒)に早回しで登場する試験槽です。

組み立てに必要な実際の所要時間は約3~4分。
自動車部品を入れやすいように試験槽自体が変形する構造になっています。
槽の内部に-40℃~+140℃の風を送り込み、環境試験をおこないます。

多様化するお客様のニーズにお応えし、槽の設計から製造までを合同会社ナミレ様が、冷凍機を弊社が担当して「協創」で仕上げました。

2点目は超絶マニアックな魔改造装置。
見る人が見ればわかる、「三社ミックスの変態マシン」です。

お客様から、「-20℃で品質試験をおこないたいが適当な試験設備が無いので、試験装置を作って欲しい」という、熱に関するお困りごとをご相談いただき、形にしてみました。

試験槽の部分はお隣の合同会社ナミレ様、冷凍機や制御盤は弊社で製作しました。

試験槽内には、1.5馬力(1.1Kw)相当のエバポレートユニット(パナソニック製)を採用。
冷凍機ユニットは東芝製のTAM350AS-T(3馬力[2.2Kw]、R404A)を使用しています。


冷凍機ユニットは東芝製ですが、心臓部に該当する圧縮器は日立製の3馬力のもの(R22用からR404Aへ冷媒変更改造済み)を載せました。
圧縮器油はR22用から、R404A用のものに入れ換えています。

さらに、温度を安定させるために、エバポレータの除霜ヒーターを温度調節器でPID制御し、冷却加熱方式で-20℃の恒温を実現!
運転時のPV温度変動幅は±0.2℃となっています。
その他にも、液バック防止と冷媒の過冷却による効率性を実現するため、液ガス熱交換器を自社開発して搭載しました。

たった1回の試験のために、こんな試験槽をつくってしまいました…!

あまり予算を掛けられないという事情を考慮し、部材は使い回しです。しかし、温度測定の結果は好成績で、-20℃±0.2℃の恒温を実現。無事に環境試験をおこなうことができました。

わかる人には、蒸発器(1.5Kw)と冷凍機ユニット(2.25Kw)の能力がアンバランスなことが判ると思います。しかし、そのあたりの調整と無茶な仕様を実現してしまうのが、新冷熱技研の技術の真骨頂です。

槽を作ってくれたナミレ様、制御盤を作ってくれた方、部品調達をお手伝い頂いた方、様々な方々の応援で試験槽が出来上がりました。


協創の仲間たちに、あつく御礼申し上げます。


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