2021年は弊社にとって、変化の年になりました。

創業以来がむしゃらに走り続けてきた弊社ですが、この機会に原点に立ち返り、「自立」と「自律」と「自覚」を心掛けていきます。

2021年上半期

新型コロナウイルスの緊急事態宣言下で、国内の景気は落ち込みと持ち直しを繰り返しました。ファイザーやモデルナ等のワクチン接種が段階的に開始されました。

1月

★開発中の小型サーバーの試運転をおこないました。また、弊社の恒温恒湿槽で-40℃から5℃ステップの階段温度変化試験を実施しています。小型サーバーを介し、スマホで温度状況などの遠隔監視ができるようになりました。

恒温恒湿槽の遠隔監視
2月

★IoT端末の温度確度試験をおこなっています。

★農家さんから依頼され、農業用ハウスの冬季夜間の熱源を開発しています。センサーで温度測定した結果を基礎データとして収集し、実証実験をおこなっています。

農業ハウス用の熱源を実証実験中

★昭和58年頃のオイルセパレーターを修理しました。カッティングプリンタでガスケット(パッキン)を製作し、5日間の耐圧・漏洩試験をおこなって品質をテストした上で、修理部品として使用しました。

3月

★秋田市で27年前(1994年製)の環境試験装置の修理を完了しました。笙磨溶接の笹瀬専務にお手伝いいただきました。

★兵庫県朝来市で、熱衝撃試験装置(-70℃)の7.5kw圧縮機を交換する修理をおこないました。2元冷凍機で圧縮機の重量が100kg近くあるため、お客様のフォークリフトをお借りし、載せ換えを実施しました。

4月

★沼津高専で出張修理をおこないました。弊社と沼津高専の共同研究で使っている、小型恒温恒湿試験装置の修理です。ヒーターが漏電しブレーカーがトリップしてしまうという故障内容。過加熱によりヒーター給電線が一部溶けてしまい、筐体と接触し漏電したことが原因でした。今までの給電線を取り替え、新しくシリコン線に交換しました。

★太陽光パネルの発電量実験をしました。

2021年下半期

半導体不足の影響で、様々な業界で部品や機材が品薄になっています。
部品調達の難航や修理期間の長期化が予想されます。

延期されていた2020東京五輪が開催されました。

新型コロナウイルス (COVID-19)の感染者数は夏に第5波のピークを迎えましたが、
ワクチンの効果で10月、11月に鎮静化したように見えました。

7月

★三重県四日市市の半導体工場で、海外製環境試験装置(-40℃~+150℃)の冷凍機ユニットを修理しました。

★兵庫県朝来市の半導体製造会社で、熱衝撃試験装置の修理をおこないました。

8月

★愛知県岡崎市で中国製恒温器の修理のため、現地調査をおこないました。

★プレハブ冷蔵庫の修理のため、三重県度会郡南伊勢町で現地調査をおこないました。
プレハブ冷蔵庫の天面に設置された冷凍ユニットは1994~1995年頃に製造されたようで、経年劣化が見られました。

  • 凝縮器ファンモーターを修理し、一時的でも動作させるようにする
  • 動作している間に、冷凍ユニットを発注する
  • 冷凍ユニット到着後、適宜、ユニット交換を行う

という3ステップでの修理方針をご提案し、ご了承いただきました。

9月

★R22冷媒を使った冷凍機に関する修理のご相談を頂きました。新品R22、再生R22、フロンガス各種、冷媒の単価は年々高騰しています。

★2元冷凍機の挙動を把握するために、様々な条件で実験を繰り返しています。温度を測定してリアルタイムでグラフ化し、超高圧冷媒(R23<HFC>)の液化の状況などを調べました。

★お隣の合同会社ナミレさんのマルチボックスがSBS(静岡放送)から取材をうけ、お手伝いさせて頂きました。キャンピングカーに取り付ける冷熱機器を共同開発しています。

ナミレさん マルチボックス
10月

★中型ブラインチラー冷凍機を修理しました。1996年製の冷凍機です。制御基板の故障から制御異常で暴走し、圧縮機が壊れてしまったようです。お客様が保管されていた圧縮機に取り替え、修理を完了しました。今回の修理は、商社さんが手配した重量機屋さん、冷却水配管屋さん、保温・ラッキング屋さんなどの業者さんとコラボしながらの作業でした。

★相模原市の業務用無線機メーカーで、1986年製の恒温恒湿試験槽の故障診断をしました。冷凍機・ヒーター・加湿ヒーター・送風機は動作確認が出来たのですが、温湿度調節制御器に異常があり、正常な動作が出来ない状況でした。35年前の装置ですが、なんとか直してみたいと思います。

★社内のネットワーク通信環境を改善。ルーター設定を変更し、IPv4とIPv6の併用接続を可能にしました。

★磐田市の楽器製造工場様で低温液槽(-70℃)を修理しました。エラーの原因となった銅管をお預かりし、銅ロウ溶接でクラックの補修をおこないました。詳細はこちら。

★新事業に向けて、三菱製コンデンシングユニットの修理計画を立てています。約20年前の製品で、2馬力(軸動力1.5Kw)の圧縮機が壊れています。

11月

☆11月1日から第7営業期となります。
『熱に関するお困り事を解決し、持続可能な社会に貢献する』とした企業理念を推進するため、近江商人の商売十訓を判断基準にし、関係各位のお力を得ながら株式会社新冷熱技研を経営していきます。

★三重県南伊勢町、NPO法人チーム道行竃(みちゆくがま)様にて冷蔵庫修理のために現地調査をおこないました。

★ドイツの商社へ溶接用の銅ロウと銀ロウを発注。新事業に向けて、800ℓの試験槽を大改造します。

★浜松テクノカレッジでAndroidとRaspberry Piの講座を受講しました。

★昨年に続き、秋田の企業からフロン排出抑制法の定期点検の御依頼を頂きました。

★鳥取で中華製チラー冷凍機の修理をおこないました。ドイツのメーカーが中国で生産したリフロー装置(電子基板ハンダ付け装置)です。

★ここのところ、中華製冷凍機の修理が続いています。東京都中野区で修理前の現地調査をしました。

中国製

弊社では中国製の他にも、今までにアメリカ製や韓国製、フィンランド製などの修理をしましたが、それぞれの国民性が製品の造りに現れます。

社長

やっぱり日本製が一番安心出来ると思います。

★会社ホームページをリニューアルしました。

★「静岡県IoT推進ラボ」に出展しました。浜松工業技術支援センターで、弊社のIoT予知保全システムのサンプルを常設展示しています。

12月

☆浜松都田インキュベートセンターの一角で、焼き芋祭りが開催され、お裾分けの焼き芋を頂きました。長屋工場的な関係が持てて有り難いです。

★中華製の恒温吹出ユニットを修理しました。リーク部分の補修を行い、耐圧・漏洩検査後、真空引、冷媒充填(R404AとR23)を行い試運転開始。仕様通りの冷凍能力に回復させました。

★沼津高専の三谷先生(教授)と共に進めてきた共同研究が教育工学論文集に掲載されました。詳細はこちら。

★静岡・愛知・岐阜・三重のテック企業を掲載する「TOKAI DB」というデータベースサイトに弊社の情報が掲載されました。

★12/20~22にかけて、東京都中野区の医療系研究所で使用されている中華製の凍結真空乾燥器に搭載されている2元冷凍回路の内、高温側圧縮機の取替修理を実施しました。詳細については後日ご紹介します。

★年末に某ハンバーガーチェーン最大手M社のショップ様からSOSを頂き、エアコンの現地調査と仮復旧をおこないました。
停止時の圧力は0.63MPaと低く、この時点で冷媒漏洩による能力不良と判断しました。ガス漏れは低圧サービスポートからで、圧縮機油を確認しました。冷媒を400g充填して試運転をしたところ、2.00MPa、5.3Aを確認、ほぼ能力が戻って室内機吹出温度は30.3℃となり、仮復旧が完了しました。
『これで年末年始、不休でお仕事が出来ます。ありがとう。助かりました。』とのお声を頂きました。
お客様の声を直接頂き、やり甲斐を感じながら作業をさせていただいています。

『日々新たに日に新たなり』の精神で精進を重ね、さらに前に進みます。

お客様、商社様、仕入先様、協力企業様。

皆様の御協力に支えられて、一歩前進、二歩前進していきます。 これからも宜しくお願い申し上げます。


技術力

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