古い装置や海外製の装置などで、部品の調達が難しい場合、新冷熱技研は自分たちで工夫します。
今回はガスケット(パッキン)を自作し、昭和58年頃のオイルセパレーターを修理しました。

オイルセパレーター(油分離器)は冷媒中のオイル(冷凍機油)を分離して容器内に貯め、一定量になると圧縮機に戻す役割を果たしています。

オイルセパレーター(油分離器)は凝縮器や冷却器にオイルが流入するのを防ぎます

フロンを使用した一般的な冷凍サイクルでは、圧縮機(コンプレッサー)の潤滑に使用される冷凍機油と冷媒のフロンが混ざり合った状態で、サイクル内を循環しています。配管にオイルセパレーターを設置し、オイルが凝縮器や冷却器に流入するのを防ぐことで、熱交換効率を維持し冷却効果を保っているのです。

今回修理したオイルセパレーターは古く、部品は既に製造停止になっています。配管の継ぎ目につけて油や液体が漏れないようにする「ガスケット」(パッキン)は経年劣化しており、新しい物に取替える必要がありました。

昭和58年頃のオイルセパレーター(油分離器)

しかし形状が特殊なため、交換部品の入手は非常に困難です。
こういう場合に知恵を絞り、お困りごとに対する解決方法を見つけ出すのが弊社の特徴です。

弊社技術研究所のお隣の合同会社ナミレさんで、カッティングプリンタを導入されたと伺ったため、今回は自分たちでガスケットを作ることにしました。

カッティングプリンタで市販のパッキンシートを裁断し、必要なガスケットの形に切り抜きました。

カッティングプリンタを使用
部品の形状にシートを切り抜きます
元の部品との比較
自作したガスケットを取り付けます①
自作したガスケットを取り付けます②

この技術があれば、生産終了したガスケットやパッキンを自作し、古い装置を復活させることができます。交換部品の量産化も可能です。

今回製作したガスケットは5日間の耐圧・漏洩試験に合格し、昭和58年頃のオイルセパレーターを無事に復活させる事が出来ました。バッチリですね。

ガスケットの性能をテストします
5日間の耐圧・漏洩試験を実施

古い装置の修理・改造、修理用部品の製作・製造などに、新冷熱技研は「協創」の姿勢で取り組んでいます。

冷熱に関するお困りごとは、弊社にご相談ください。


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