毎年、夏の猛暑が厳しくなっています。
皆さんの職場やご自宅のエアコンは快適に動作していますか?
夏の暑さであちこちのエアコンや冷凍機が悲鳴を上げ、高圧圧力異常のエラーが多発しています。
弊社にも毎年、「すぐにエアコンを直してほしい」「冷凍機が緊急停止した」というSOSが数多く寄せられ、修理のために走り回っております。
夏にエアコン・冷凍機が止まる理由
エアコンは室内機と室外機という2つの機器がセットになった空調機器です。
室内機が部屋の空気の熱を冷媒に乗せて運び、ガスになった冷媒は圧縮機で圧縮熱と冷媒に乗せてきた熱を放出し、液化され再び室内機に戻り熱を運び出す……という繰り返しで部屋を冷やしています。
冷凍機もエアコンと同様に、冷媒の蒸発熱を調整して対象の冷却をおこなっています。
地球温暖化が進む以前、多くの冷凍機の設計温度は32℃~34℃とされていました。
通常、空冷式の冷凍機(エアコン)は除却熱(凝縮熱[熱い熱])を空気に乗せて放熱するのですが、室外機で取り込んだ空気の温度と除却熱との温度差が少なくなる、あるいは、温度差が無くなった場合、放熱ができなくなります。
つまり、外気温が32~34℃よりもさらに高くなると、熱を捨てられなくなってしまうのです。
室外機で熱が捨てられなくなると、こもった熱によってフロン冷媒が膨張を続けてしまい、その結果、液冷媒の圧力が高くなります。
冷媒が配管を破って装置を壊してしまう前に、高圧圧力スイッチが圧縮機を遮断することで、冷却機能が停止します。
つまり、外気温が設計温度を越えてしまうと冷媒の圧力が高くなり、圧縮機が遮断されてエアコンや冷凍機がダウンすると言うわけです。
家庭用のエアコンも例外ではありません。
南西の陽当たりの良い場所に設置されている室外機や、風通しの悪い場所、熱がこもりやすい場所にある室外機は、高圧圧力異常が発生しやすくなります。
したがって、夏場に急にエアコン・冷凍機が停止するのは、冷凍機そのものの故障ではなく、外気の高温に起因する高圧圧力異常によるエラーが原因となっているケースが多いのです。
このようなケースでは、室外機の放熱フィンに枯葉や綿ホコリなどが付着して、放熱が妨げられている事が多く見られます。
高圧圧力異常のエラーを防ぐためにも、こまめに室外機の掃除をする事をオススメします。
猛暑への対処方法
南向き、西向きのエアコンの室外機に直射日光が当たり、高温になると、冷媒ガスの圧力が上がって安全回路が働き、エラー(高圧カット)になることがあります。
その場合は、バケツに水を入れて、室外機の上から優しくかけてあげて下さい。
よく室外機が設置されているベランダは、設置状況や気象条件によっては45℃近くの暑さになることもあります。
日陰に設置するか、室外機から1mほど離れたところに植木を置く、すだれを立て掛けるなどして直射日光を防いでください。また、室外機の周囲や吹き出し口付近に物を置いたり、カバーで覆ったりしないよう注意が必要です。
吹き出し口がふさがれると、放出した熱風を再び吸い込むことになり、冷却効率が著しく低下します。
冷凍機の場合もエアコンの室外機と同様に、屋上や空きスペースなどの屋外に設置された機器をチェックしてください。
弊社は業務用のエアコン・空調、産業用冷熱機器、冷凍機、環境試験装置などを扱っております。
ダイキン、日立、SMCといったメーカー各社の業務用製品の代行修理が可能です。
基本的に一般家庭用のルームエアコンは対応を御遠慮させて頂いておりますので、ご注意ください。
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